Kimaniさんの研究活動

Kimani Kanyouji SHADRACKさんが岡山大資源植物科学研究所に来日し、鈴木信弘教授のもとで研究に励んでいます。

受け入れ期間:7月1日から9月1日までの2ヶ月間
研究内容:コムギはイネと同じ世界3大穀物の一つである。コムギ赤カビ病はFusarium graminiarum species complexにより引き起こされ、収量、品質に甚大な被害をもたらすだけではなく、残留マイコトキシンのリスクが懸念される恐ろしい植物病である。エチ オピアでもその被害は大きく、環境負荷の小さい有効な防除法の開発が期待されている。一方、クリ胴枯病では、病原糸状菌をマイコウイルスの感染により病気 にし、クリ胴枯病を防除するヴァイロコントール(ウイルスを用いた植物糸状菌病の防除)が成功している。これに触発され、果樹白紋羽病のヴァイロコントー ルの研究も日本で盛んに進められている(Ghabrial and Suzuki, 2009)。ヴァイロコントールの実施には、1)病原糸状菌の植物に対する病原力を衰退させるウイルスの発見、2)ウイルスの糸状菌への導入、3)さら に、病原力を衰退させたウイルス感染菌の処理法の開発、が必要となる。このヴァイロコントロールの優れた点は、環境負荷の低い防除法であり、予防・治療効 果も期待できることである。
SHADRACK氏の出身国ケニアの隣国から来日しているDOSHE博士(エチオピア人研究者)は、上記必要条件の1)、2)をクリアし、コムギ赤カビ病 のヴァイロコントールの基盤を築くための研究を行なっている。SHADRACK氏は、その一部を分担する形で、受け入れ研究室で確立してある分子マイコウ イルス学の基盤にたち、F. graminiarum分離株からのdsRNAの抽出、ウイルス粒子の精製を進めている。今後、粒子の宿主菌へのトランスフェクションを行う予定である。 尚、本研究では、F. graminiarum分離株は、エチオピアで採集したF. graminiarum分離株を使用している。

lab session  lab. photo ds RNA extraction

lab. photo using convocal microscope